令和の米騒動

備蓄米を放出してもコメ価格が一向に下がらない。一部の悪徳卸売業者や生産者がコメを余分にストックしているからだが、コトの元凶は農林省とJA農協にあるのはもとより、監督する立場の石破政権の後手後手が最も責任が重い。
国の「減反政策」世界のコメ生産は1960年に比べて3.5倍に増えているが、日本は3500億円もの補助金を出して生産量を半減させる、供給を減らして米価を上げる(つまり消費者負担増加)とんでもない愚策を続けてきた。国家の安全保障とは真逆、腹が減っては戦にならないのにだ。もう一つはこの国策がJA(農協)をモンスターに仕立てたこと。零細農家は農業所得の4倍以上になる兼業収入に走ったり農地を売却して莫大な一時金を得てJAバンクに預けた。だからJAバンクの預金総額はいまや100兆円を超す怪物になった。減反政策は農協だけをひたすら太らせる愚策中の愚策なのだ。