まさに戦争状態

1929年に発生した米国金融街の株価大暴落を機に世界経済は大不況に突入。米フーバー政権は翌年、不況から自国産業を守るため関税法を成立させた。これで米国への輸入品の平均関税率は38%から59%に上昇したが、まん延した保護主義がやがては第二次世界大戦の一因となった。今度の「トランプ関税」はまさしくこれをぞったものだ。
日本が米国に対して課している関税率は「国際貿易の経済文献や政策の実践から得られた非常に確立された手法を用いて計算したものだ」と説明していたが、実は「貿易赤字額」を「米輸入額」で割っただけの、笑い話にもならないお粗末計算法で「46%」と割り出していた。トランプとそのスタッフの稚拙さ幼稚さは目に余る。一事が万事この調子だから、多くの専門家は米国自体がトランプの保護主義政策による最大の犠牲になるだろうと示唆する。そして石破みっとも内閣は右往左往するばかり !!

柏崎〜高柳線 大崩落

先月27日、柏崎から高柳に通じる県道12号が40メートルに渡り崩落した。写真左崖下は鯖石川が流れている。寒暖差で大量の“雪解け水”が浸透したからだと。幸い迂回路があるので周辺の生活には支障がなさそうだが、復旧には何年も掛かりそうな大工事になる模様。

また手抜き工事の中国

ミヤンマー地震の続報…..1000キロも離れたタイ・バンコクの倒壊した高層ビルは中国国有のゼネコンが請け負っていた。写真はこのビルだけが倒壊して周囲は無傷の様子が写っている。残骸からは鉄筋が不十分のうえにコンクリートも薄いことが見てとれる。とても33階建て高層ビルの工事ではない。請負の中国中鉄有限公社は中国共産党肝いりの会社だった。
もう一つ、中国製の電気自動車が衝突事故でドアが開かなくなり、バッテリーが発火して3人が焼死した事故(事件)が起きた。ビルもクルマも「中国製」は恐ろしい。

再び「ビルマの竪琴」を !!

かってビルマは英国の植民地統治国。軍の一部は独立義勇軍となり日本で軍事訓練をするなど日本と関係を強めた。それに乗じて日本軍はビルマ解放を理由に侵攻、英軍を追い出したが、1年半に渡り日本軍の実質支配を続けた。その後、クーデターで軍政が布かれ「ミヤンマー」と改名した。
さて今度のM7・7「ミヤンマー地震」CNNなどは「死者1万人を越える」などと報じている。この地域もユーラシアプレートとインドプレートの境界付近で、何せヒマラヤ造山活動がいまなお続く地震多発地帯だ。ミヤンマー人(ビルマ)は穏やかな国民性ながら守る仏教徒が9割を占める親日国。しかし日本の支援は軍部に偏り国民生活を潤すまでには至っていない。古から深い関係にある日本とミヤンマーだが最近はロシアや中国が食指を伸ばしている。アジアの赤化を止めるためにも2025年版「ビルマの竪琴」がまた謳われたらいいと思うが….

町内会も解散する時代に !!

武蔵小杉駅(川崎市中原区)近くの「小杉町3丁目町内会」が解散することになった由。タワマンが乱立して世帯数と人口が増えても新住民の町内会加入がなく加入率は55%ほどに落ちていた。町内会が主体の防災防火活動や交通安全、地域清掃、運動会、球技大会などが若い現役勤労者世代が見向きもしなくなっている上に高齢化も進んでいる。旧態依然の運営体勢も嫌われる要因の一つだ。
そもそもが昭和15年ころ、内務省(現総務省)が国策の徹底を図るために行政の末端組織として設置した。やがて戦争に国民を総動員する大政翼賛会の下部組織になった。戦後、町内会はGHQにより解散禁止されたが、講和条約の発効に伴い、各地で自主的な自治会(町内会)が再び組織されるようになった。法的には何ら効力はないが戦前の慣例が残り、事実上の行政末端組織として運用されてきた。

企業献金

国会では連日、企業や団体の献金禁止云々の不毛な議論が続く。大事な物価高や中国の横暴を止める話はいっさいなしだ。米国も建前上は企業団体献金を禁止しているが、イーロンマスクはトランプに440億円もの卒倒するような献金をしてその恩賞で政権の重要ポストを手にし、しかも辟易するような言動で民主主義を壊し始めた。例の日本製鉄による米企業買収?が頓挫したのも米国2位の鉄鋼会社が多額な献金があったからだ。日本の企業献金などカワイイもんだ。

冬に逆戻り

今朝はまた冬に戻ったような寒さ。気温4度、北西の冷たい風が6mで体感は1〜2度。雪マークまで出てしまった。上掛けを1枚足したり肌着にタイツや長袖を着けたり。気温の乱高下は体に堪える。

数学のノーベル賞 柏原教授 受賞

ノルウェー科学文学アカデミーは「数学のノーベル賞」と呼ばれる「アーベル賞」の2025年の受賞者に、京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授(78)を選んだと発表した。今回の受賞は代数解析学の分野で「D加群」と呼ばれる理論を構築し、50年以上にわたって数学の新たな道を切り拓いたことなどが高く評価された。授賞式は5月20日にオスロ大学で行われ、賞金約1億円が贈られる。
氏が数学者を志した「つるかめ算」・・・
ツルとかめが合わせて10、足の合計数は28本。つるは何羽いるか?・・・ 中学受験でよく出題されるらしい。 答えは・・・全部がツルだとすると(28ー2×10)÷(4ー2)=8÷2=カメ4匹、従ってツル6羽
こんな面倒なこと小学6年生でやっていたっけ???

山林火災 林業衰退や過疎化が要因?

国内各地や韓国で大規模な山林火災が相次いでいる。春先は乾燥して草や枝、葉が燃えやすく強風で広がりやすい。たき火や野焼きが一番の原因のようだが、山に入る人たちが減って普段の手入れが行き届かず、下草が茂っているせいもある。2023年に全国で発生した林野火災1299件のうち月別では3月が最多の325件。4月の222件、2月の132件と続き、この3カ月で全体の5割を超えると云う。何か妙案はないものか・・・

徳島と高知の美術館で贋作が見つかる

まるで映画さながらの詐欺事件だが、2点が四国であることも興味深い。
・高知県立美術館「少女と白鳥」1800万円
・徳島近代美術館「自転車乗り」6700万円
かって前川誠郎先生が館長を務めていた国立西洋美術館でさえ贋作に騙された過去がある。1965年のことだから前川館長の2代前のこと。当時の館長は富永惣一氏で、些かの疑問を感じて鑑定書を作家未亡人に質したが「全く疑いの余地はない」と返答された。輪を掛けて来日した仏文化大臣は「作品が国外に流失するのをフランス美術界は黙って見過ごすとは…..」とコメント。暗に真作だあるかのような印象を与えた。美術界の雄、富永館長をして見事に騙されたのだ。