「坊っちゃん」150枚と「吾輩は猫である」60枚の自筆原稿が見つかった。2作は高浜虚子の「ホトトギス」に掲載したあと、大阪の俳人や実業家などを経てしばらくは行方不明になっていたが、2019年天理大図書館が買い取った古文書の中から見つかった由。推敲の状況が詳細に分かり、専門家は「漱石の力強い執筆の様子が分かる貴重な資料」としている。
ところで「坊っちゃん」に登場する清ばあやは笹飴のくだりから上越高田が故郷だとする説はよく知られているが、主人公坊っちゃんのモデルも柏崎生まれの関根学園創立者関根萬司氏だとする研究者もいる。今度の発見で坊っちゃん研究がいっそう進めば何よりだが、漱石先生ご説のとおり「とかくに人の世は住みにくい」
4月 16
2025
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