1929年に発生した米国金融街の株価大暴落を機に世界経済は大不況に突入。米フーバー政権は翌年、不況から自国産業を守るため関税法を成立させた。これで米国への輸入品の平均関税率は38%から59%に上昇したが、まん延した保護主義がやがては第二次世界大戦の一因となった。今度の「トランプ関税」はまさしくこれをぞったものだ。
日本が米国に対して課している関税率は「国際貿易の経済文献や政策の実践から得られた非常に確立された手法を用いて計算したものだ」と説明していたが、実は「貿易赤字額」を「米輸入額」で割っただけの、笑い話にもならないお粗末計算法で「46%」と割り出していた。トランプとそのスタッフの稚拙さ幼稚さは目に余る。一事が万事この調子だから、多くの専門家は米国自体がトランプの保護主義政策による最大の犠牲になるだろうと示唆する。そして石破みっとも内閣は右往左往するばかり !!
4月 05
2025
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