月刊「正論」4月号、人気コラム「折節の記」で高山正之氏は書いた。
・・・やっぱり失敗だった。トランプと石破、役者が違い過ぎたのだ。石破は「神は暗殺事件から大統領を救った。つまり米国を再び偉大にする仕事を大統領に託したのだ」とまあ歯の浮くようなお世辞を並べて礼賛したが、トランプは首相に送った直筆メッセージに「Mr.Shigeru.Ishiba」で始まるところを「Mr.P.M.」と簡便に済ませた。きっと名前を覚えるのも書くのも面倒だったのだろう。肝心要の外相岩屋毅や米副大統領らも加わった少人数の首脳会談がもともと30分しか割り当てられなかったばかりか本来は冒頭のみのはずのトランプと記者とのやりとりが20分以上にも及び突っ込んだ話し合いは全くできなかった。つまりは何ひとつ成果のなかった石破訪米だったと云うことだ」と・・・
ところでトランプとゼレンスキー会談の激しい罵り合いは世界中が驚いたが、共和党のある議員が会談前、ゼレンスキーに「挑発には乗らないように」と助言していたらしい。しかしトランプ+バンス組の仕掛けにマンマと乗せられてしまった。トランプ+バンス+マスクの三人組は歴史に残る希代の悪人トリオか、それとも停戦の救世主か?
3月 04
2025
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