桁違いの高エネルギー ニュートリノを捉えた

日本のお家芸だった「ニュートリノ研究」だがモタモタしているうちに世界各地の研究機関が大きな成果を上げている。
欧州の研究チームは2023年2月に飛来したニュートリノを地中海シチリア島沖、水深3500mの深海に設置した検出器で捉え、桁違いの高エネルギーを持つニュートリノの検出に成功した。これはピンポン球が1メートルの高さから落ちる時のエネルギーと同等だというから凄い。
ニュートリノは宇宙から地球に飛来しても大半は突き抜けてしまう。しかし水中を進む際にまれに微弱な光を発することがあり間接的に観測できる。岐阜県東京大の「スーパーカミオカンデ」は直径40m、高さ42mのタンクに5万トンの水を蓄え、13000個の光センサーを配置してニュートリノの飛来を待っている。柏崎原発から出たニュートリノが岐阜県神岡町のスーパーカミオカンデで捉えられたことでも知られているから割と身近な存在だが・・・