中国にスリ寄った会社の行く末

中国依存から抜け出せないどころか会社存続が危うい企業もある。レナウンといえば紳士服「ダーバン」やスポーツ衣料「アーノルドパーマー」ブランドが大当たりをして1988年グループ全体で4000億円、従業員2万2千人を超える世界一アパレルメーカーだった。しかしいつの間にか中国企業傘下に入って、今回の株主総会では5割超出資する親会社の繊維大手「山東如意科技集団」が取締約再任案を否決。新たに中国の意向に沿った新社長を就任させる人事介入をした。
もちろん簡単に中国進出や資本提携をする日本企業の自業自得だが、技術を全部吸い取られて、あとは放り出されるのが関の山。これからも日本を代表する名門企業が抱きついた中国から次々に捨てられていくことだろう。世界のトヨタとて、とても危うい。